ノルレボについて

ノルレボ

避妊に失敗した時や、望まない性交渉があった、など「緊急時」に使用する避妊薬です。
避妊薬の有効成分としてのレボノルゲストレルは1960年代に開発が始まり、1980年代に避妊薬として使用され始めました。1999年”NorLevo” というブランド名でフランスで正式に商品化され、以降、各国で正式に承認されました。WHO世界保健機関の必須医薬品のひとつで、女性の生活の質の向上に欠かせないものとして世界的にも認知されています。

【この薬の概要】
・販売名:ノルレボ錠
・一般名(有効成分)レボノルゲストレル および エチニルエストラジオール
・製造販売会社:あすか製薬

*ノルレボ錠の後発薬はレボノルゲストレル錠です。

【この薬の目的および効果は?】
望まない性交渉や、避妊が失敗した時など、緊急時に使用する避妊薬です。次の二つの作用で避妊効果が得られます。

  1. 排卵を抑制する
    黄体ホルモンの作用により排卵を抑制することで、受精卵を作らせない働きをします。精子の平均寿命2~3日間を超える、平均5日間で排卵の抑制が行われます。
  2. 子宮内膜の増殖を防ぐ
    もし精子が体の中に入ったタイミングで、既に排卵してしまっていたり、排卵の抑制が間に合わなかった場合でも、子宮内膜を薄くしたり、体温の上昇を抑えたりして受精卵が着床しにくい環境を作ります。

【この薬の使い方】
性交渉から72時間以内に1.5㎎を1錠服用します。(なるべく早く服用します。また72時間を過ぎてしまった場合でも効果は落ちますが有効です。経過時間による効果の変化)低用量ピルのように定期的に服用して常時避妊の効果を得るものではありません。

【この薬の副作用は? 】
主な副作用は吐き気、腹痛、頭痛などですが、たいては24時間以内に治まります。
ただし、吐き気による嘔吐とともに薬の有効成分も失われてしまう場合があるので、飲んですぐに吐いてしまった場合は、すぐに医師にご連絡・相談下さい。

【避妊が成功したかの確認 】
アフターピル内服後は、80%以上の女性が予定生理日の前、または2日後以内に生理に似た出血があり、95%が予定日の1週間前後に生理に似た出血があります。

    1. アフターピル使用後、生理に似た出血が来るまでは性交渉は控えて下さい。
    2. 生理に似た出血が、予定日より1週間以上遅れたり、あるいは通常より軽いと感じる場合にはご相談ください。ご自分で市販の妊娠検査薬を用いることも可能です。
    3. 市販の妊娠検査薬を店頭で選ぶ場合は必ず、感度の高いhCG 25IU(25単位)のものを求めて使用して下さい。一般的に店頭に並んでいる感度の低いhCG 50IU(50単位)以上のタイプでは妊娠していてもより多くの時間をおかないと反応が出ないことがあります。